青い鳥

アール・デコ挿絵本の魅力を思いつくまま

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

知られざるアーティスト          アンドレ・ドマン「悪の華」

今でこそファンの多いアールデコ挿絵本ですが、日本で知られはじめたのはせいぜいここ十数年ではないでしょうか。 鹿島茂氏は1993年に出した「バルビエコレクションⅡ ビリチスの歌」で自著を「ビリチスの歌(バルビエ挿絵)の初紹介」と述べています。また荒俣宏氏…

挿絵本を創るもう一人のアーティスト

ペア画像の左が原画、右が挿絵。 上段から「誘惑者」、「ウルスラ・ミルーエ」、「愛のしずく」。 原画 A.E.マルティ アール・デコ挿絵本の魅力の一つは、挿絵が印刷ではなくポショワール、エッチング、リトグラフといったいわゆる版画であることです。中でもポショ…