青い鳥

アール・デコ挿絵本の魅力を思いつくまま

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

素手で楽しむ「ビリティスの歌」G.バルビエ

コレクターで富裕層でもあるあなたが、ある日アール・デコ挿絵本の最高峰「ビリティスの歌」を買おうと思い立ちます。買うのは難しくありません。このクラスの超高価本は意外によく市場に出ます。現に今も560万で市場に出ています。 ただし買う前に必ず高断…

アールデコ挿絵本の「オマケ」

海外の古書店とつき合っていると、それぞれのお国柄が感じられて面白いです。 スイスやドイツの店は問い合わせのレスポンスも早く発送の手際もいいですが、スイスは郵送料が高くドイツは輸送の日数が不安定です。一方フランスはというと輸送の信頼性は高いで…

木口木版の暗闇 「わが友の本」A.E.マルティ

なんだか横溝正史のパロディみたいなタイトルになってしまいました。木口木版は木の切り口(年輪の見える方)を使った版画です。細かい表現が可能なうえ、活字と組んで製版できるので挿絵印刷に広く使われました。一方、高級挿絵本ではポショワール彩色の輪…