青い鳥

アール・デコ挿絵本の魅力を思いつくまま

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

一家に一本ピエール・ドゥ・ロンサール      「愛の詞華集」A.E.マルティ

#ピエールドゥロンサール #ピエールドゥロンサール と#ギーサヴォア ルネッサンスの宮廷詩人にちなんだ名のバラがあります。毎年この時期に色気のある大輪を惜しげもなく咲かせる名花で、バラファンの間では「一家に一本ピエール・ドゥ・ロンサール」と揶揄さ…

挿絵本のラスボス現る⁉ 「ビリティスの歌 真正・完全版」G.バルビエ

全世界が鎖国している中、商売熱心な古書店はWebカタログをいつにもまして頻繁に配信してきます。店を閉めている分ネットで頑張ろうという思惑でしょうが、その割に値段はあまり下げていないのがフランスらしいところです。 そんな中、稀少本のファクシミリ…

世渡り上手なアール・デコの寵児 「マズリパタンの王様」U.ブルネレスキ

古書の世界で「アール・デコ挿絵本」は定着した呼び名ですが、必ずしも「名」が「体」を表しているわけではありません。二大巨匠であるバルビエとマルティは流行としてのアール・デコスタイルを超えた独自の画風をつらぬきました。また、マルティの最後の挿…