青い鳥

アール・デコ挿絵本の魅力を思いつくまま

明治

" SASSA YO YASSA 日本の踊り "           ベルンハルト・ケラーマン 

明治41年の夏、一人の作家が丹後の宮津を訪れている。古来宮津は、都の海への玄関口として栄えたが、当時もその面影は色濃く残っていた。作家はよほどこの地が気に入ったものと見えて暫く滞在し紀行文を残している。 と、松本清張風に始めてみましたが、あと…

近代文学を彩る口絵 鏑木清方と鰭崎英朋

左二点「月に立つ影」の口絵と原画 ( 鰭崎英朋 ) 。右二点「青春」の口絵と原画 ( 梶田半古 ) 。(「鏑木清方と鰭崎英朋」太田記念美術館刊より) 都知事の厳命で国公立の美術館が軒並み休館する中、ひっそりと開いている太田記念美術館を訪れました。鏑木清方…

インバウンドこと始め 「日本散策 東京ー日光」 フェリックス-レガメ挿絵

アール・デコ期からさかのぼること50年、フランスはリヨンの大ブルジョア紳士が画家を伴って明治初期の日本を訪れています。名はエミール・ギメ。有名なギメ東洋美術館の創始者です。 大ブルジョアに似合わずフットワークも軽く、開国間もない日本を楽しんで…