青い鳥

アール・デコ挿絵本の魅力を思いつくまま

フランスからの郵便・宅配事情

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(本当に宅配無法地帯?)   フランスの宅配事情についてはネットにたくさん記事が上がっています。多くは日本から送った荷物の遅配、誤配、破損などで、それだけを見ているとフランスはまるで宅配無法地帯のようですね。確かに配達段階ではいろいろ問題があるのでしょう。私の場合、国際郵便や宅配を数百回使いましたがすべてこちらが受け取りで、幸い現地の配達には無縁だったためさほど悪い印象はありません。

過去本当に着かなかったのは一回だけで、それもMONDIAL RELAYという当時日本では展開していない(今でも?)配送で送られたためでした。着くはずないですよね。

 (手堅い LA POSTE + 日本郵便 コンビ)   本や書類に限っていえば、日本への輸送で使われるのは主にLA POSTE(フランス郵便)扱いのコリッシモ、クリエ・アンテルナシオナル・エコノミク、リーヴル・エ・ブロシュアの三種類です。順に国際小包、国際郵便、書類専用便といったところでしょうか。料金はそれぞれザックリ¥1500〜3000、¥1000〜1500、¥1000以下で大きさ、重量によって異なります。

日本までの日数はまともならコリッシモで5〜7日、他は一週間〜二週間。ほぼ9割がこれで着きます。残り1割のまともでない場合つまり遅延は種類に関係なく、二週間以上三週間まで。それを超えるともう事故レベルで、なかには発送から50日過ぎというのもありました。それでもすべて到着はしました。サンプル数数百の結果ですから、私はフランス発日本着のLA POSTE便は一応信用しています。

 LA POSTE扱いのもう一つのメリットは配送担当の日本郵便と一体になっていて、追跡番号も共通であることです。そのままか最初のアルファベットを付け替えるだけで発送時点から日本郵便のサイトで追跡できます(CC→EB、EWなど)。

(さまよえる国際貨物)   それにしても長い遅延の荷物は地球上のどこをどうさ迷っているのでしょうね。経験では極端な遅れは出発国内で止まっていることが多いようです。 発送そのものが遅れている場合は別としてあとは地元局から空港の国際局までで止まっているケースです。いったん空港を発ってしえまえば、どんなに積替えに手間取っても二週間以内に着くか、そうでなければ完全にロストでしょう。

(ビジネス向けのプロスペック / クロノポスト)   郵便とは別にクロノポストという国際宅急便があります。フランスのクロノポストから香港でDHLに、そして日本の通関後は佐川扱いになって届くことがほとんどでした。3日で着くという触れ込みですがこれは理論値で、5〜7日が普通です。コリッシモより高額になることを考えるとあまりメリットを感じません。追跡はとても精緻で配達予告のメッセージも届きますが出荷時に詳しいデータ入力を求められます。追跡番号もリレーのたびに変わります。ビジネス向けの印象です。

国際便は費用もかかるし到着までの不安もありますが、地球の裏側からいくつもの空港を乗り継いではるばるやってくると思えば何やら愉快でもあります。そう考えると万一の不着は補償システムに任せてのんびり待つのがよし! という気になります。

ここでは私の経験に基づくことだけをを記しました。フランスの郵便を体系的に理解してるわけではないので、特に料金などは目安程度にお考えください。